ジブリ|なぜ作品画像を無料配布し始めたの?凄すぎる使用条件に隠された秘策
はじめに
不朽の名作を世に出し続ける、スタジオジブリ。
日本のみならず海外でも大人気なアニメを制作している会社です。
老若男女構わず愛されるアニメを数多く世に送り出してきました。
そんなスタジオジブリが9月18日、公式サイトにて
今月からスタジオジブリ全作品の場面写真を順次提供することになりました。今月は、新しい作品を中心に8作品、合計400枚提供します。常識の範囲でご自由にお使いください。
引用:スタジオジブリ公式HP
なぜスタジオジブリはこのタイミングで作品画像(場面写真)を無料配布し始めたのでしょう。
私なりに考察したいと思います。
どの作品の画像が使えるの?
現在無料で使用できるようになったのは、
の8作品の画像。
来月以降、順次公開されるのはこちらの16作品。
- レッドタートル ある島の物語
- ハウルの動く城
- 猫の恩返し
- ギブリーズ episode2
- ホーホケキョ となりの山田くん
- もののけ姫
- 耳をすませば
- 平成狸合戦ぽんぽこ
- 海がきこえる
- 紅の豚
- おもひでぽろぽろ
- 魔女の宅急便
- となりのトトロ
- 火垂るの墓
- 天空の城ラピュタ
- 風の谷のナウシカ
楽しみだね!
世間の反応
ジブリの太っ腹な今回の対応に、皆は大喜び。
なぜ、ジブリは画像の無料配布を始めたのか?
日本の著作権法では、個人のサイトやSNS上で他人の著作物が無断で使用されることが禁止されていました。
一方で、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーはTOKYO FMほかで放送中の『鈴木敏夫のジブリ汗まみれ』(毎週日曜 後11:00~11:30)にて、「著作物はいろんな人が使いやすい環境に本来あるべき」という持論を語っていたといいます。
著作物は、誰かが読んで、見て、聞いてくれないと意味がない。
常に世の中の人に楽しんでもらい、話題に上がる、それが一番重要。
作った人のものだけど、作った人だけのものじゃない。
原作書籍などが絶版になると、その作品はこの世から消えてしまいます。
それを避け、作品をより多くの人に知ってもらい、後世まで人々の心の中に作品を残していきたい。
そんな思いが今回の発表につながったのでしょう。
しかし、「著作権」が絡むだけにその背景は単純なものではありません。
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これまでの著作権論争
これまでにも、アンパンマン、ミッキーマウスなどは著作権について話題になってきました。
ゆえに、よくパン屋で売られているアンパンマンのパンも、法律上は著作権侵害になります。
しかし「著作権者による告訴がなければ罰を科されない親告罪」とされているために、そのようなパンは今も売られている、という訳のよう。
じゃあ、もしフレーベル館側が告訴したら、罰金などが発生するんだね
参照:exiteニュース
ディズニーで有名なミッキーマウスも、強い著作権に守られたキャラクターの一つ。
ミッキーマウスについては、米国では2023年に保護期間終了となり、その後は無許諾で自由に使用できるようになるそうです。
しかし日本では・・・?
日本の著作権保護期間の計算はとてつもなく複雑で、今後はまだ保護され続けるそう。
ミッキーが自由に使えるようになったらフィーバーが巻き起こることは間違い無いでしょう。
参照:『ミッキーマウスの著作権保護期間〜史上最大キャラクターの日本での保護は2020年5月で終わるのか。2052年まで続くのか〜』
そんな中、自由配布に踏み切ったジブリはやはりすごい
出し惜しみなく今回の決定に踏み切ったジブリにあっぱれというしかありません。
他にも公開されている「スタジオジブリ壁紙」
また、ジブリはweb会議などで使える「スタジオジブリ壁紙」も配布しています。
現在は、『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』『崖の上のポニョ』『借りぐらしのアリエッティ』『かぐや姫の物語』の8種類の壁紙を公開しており、今後順次追加していくとのことです。
本当に太っ腹。
こちらから見られます。
→スタジオジブリ公式HP: WEB会議などで使える「スタジオジブリ壁紙」
まとめ
今回は「ジブリの作品画像の配布はなぜ行われた?凄すぎる使用条件に隠された秘策」について綴りました。
その核には鈴木プロデューサーの、作品を常に世の中の人に楽しんでほしい、話題に上がってほしいという思いがありました。
このような思いが中心にあるからこそ、ジブリの作品はいつまでもたくさんの人を笑顔にし、後世にも残っていくのでしょう。
今後のジブリからも目が離せませんね!
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