アジア人の私がアメリカ留学中に感じた差別とその理由

はじめに

人種のサラダボウルと形容される、アメリカ。
アメリカ国内には日本では考えられないほどの数の人種と国籍の人が暮らしています。

最近のBLM運動でも見られるように、人種同士の関係は上手くいく事だけではなく、考えさせられることも多々あります。

そんな中、留学前、旅行に行く時、アジア人に対しての差別はないのか?と気になる人もいることでしょう。

今回のブログでは、
アメリカに長期留学していて感じた差別と、それが生まれる理由について私見を綴ります。

\この記事を書いている人/

著者:かめ
2019年8月から2020年3月までアメリカに長期留学をしていた現役大学生の留学経験者。
留学先はアメリカ中部の大学。
全米の中でもトップクラスにアジア人が大変多く、そのほとんどを中国人が占めていました。
コロナで緊急帰国してきました。
詳しくはこちら

差別はあったか?アメリカで感じたこと

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はじめに言ってしまうと、「差別」ではなく「区別」をされた経験があります。

差別...特定の集団や属性に属する個人に対して、その属性を理由にして特別な扱いをする行為。通常は冷遇、つまり正当な理由なく不利益を生じさせる行為に注目する。

区別...単に違いによって分けること

初めて意識した「アジア人」という括り

まず、自分は「アジア人」なんだ、と実感しました。

日本では、自分は「日本人」だと考えて生活したことさえありませんでした。

しかしアメリカで、友達に「この人はアジア人」と紹介され、

自分は日本人の前にアジア人って呼ばれるのかっ!

と驚きました。

中国人?

中国人が多かったので、よく「Chinese?」と聞かれることがありました。

中立的にして質問してくる人がほとんどでしたが、中には嫌そうな顔をしながら聞いてくる人も。

差別」の片鱗を見た瞬間でした。

キャンパス内外での違い

ネイティブの友達からは

今は大学キャンパス内にいるから気づかないだけだよ

外に出るとアジア人は差別に遭う

と言われました。

地域の人しかいない地域(特にアジア人の少ない場所)では、アジア人は差別されることが多いそうです。

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差別の起きる理由とは?

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人種ごとのコミュニティ

人種ごとに他者を受け入れにくいコミュニティが作られること」だと考えるようになりました。

私の留学先は、アジア人が多い一方で、全米トップクラスの多国籍大学でした。

しかし、大学で生活をしてみると、結局同じ人種同士でグループが固定化されていたのです。

学食でも、公園でも。

アジア系、アフリカ系、現地の学生…はっきりと区別された人種の壁がそこにはありました。

作られてゆく排他性

他の人種のコミュニティの人を寄せ付けにくい。

同じ人種で構成されたコミュニティが持つ特徴です。

例として、アメリカの大学に存在する「ソロリティフラタニティ」を。

ソロリティ/フラタニティとはアメリカの大学特有の学生社交クラブのこと。

白人メンバー以外を受け付けないものもあるみたい。

徐々に「そのコミュニティならではの結束意識」みたいなものが作り出され、他の人種を受け付けない排他性を帯びるようになるのではないでしょうか...

その結果、

触れ合う機会が少ない→どんな人たちかわからない→マイナスの感情→差別
と差別が生まれてしまうのではないでしょうか。

言語による排他性

コミュニティ内では母語だけで会話することが多いです。

自分が話せない言葉しか話さないコミュニティに入ろうとは思いにくいですよね。

なんで英語で喋らないの?

と思う人もいるかもしれません。

「なんでアメリカの大学に留学しているのに、彼らは中国語を話しているの?」
実際にこう指摘するアメリカ人の友人もいました。

まとめ

人種差別の問題は、アメリカでは無視できないもの。

留学中には、いくら仲良くしたくても無意識のうちにある何かの「壁」を感じることもあり、留学を終えての私見をこの記事にまとめてみました。

少しでも読者の方がこの問題について考えるきっかけになれば幸いです。

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